セリンとレンカク 1話目
次の日から毎日、私とレンカクは一緒に仕事をするようになった。
レンカクの動きは見事なもので、何を優先して倒すか、どこで倒すか、いつ倒すかの判断が早かった。
オオモノの処理が追いついてないと感じればオオモノを優先して倒し、雑魚を処理しながら納品も済ませる。スペシャルの使用も躊躇がなく、オオモノ一匹しか倒せなくても使用する時は使用する。
「俺が死んだら皆んなが困るだろ。死ぬくらいならスペシャルを使って生き残るよ」
一仕事終えたあと、ヘリの中でそう言ったレンカクの顔を、一瞬でもカッコいいと思ってしまった。そう感じてしまって悔しかったが、レンカクに何度も助けられたことで、最初に感じたムカつきは徐々に薄れていっていた。
商会に戻ったあとは仮眠室で胸を触られるのが日課になっていた。
二段ベッドがふたつ置いてあるだけの簡素な部屋は滅多にヒトが来ない。ここで休むくらいならさっさと家に帰った方が、カラダもココロも休まるからだ。
「今日も頑張ったねー」
「いいから、早く終わらせてよ……」
私はレンカクに背を向けて、二段ベッドの二段目に手をかけて腕を上げた。同年代よりも大きいらしい乳房が、
レンカクは私の背中にカラダを密着させると、バイト後の汗が滲むロングTシャツの上から、乳首を指で弾きはじめた。
「……ッ」
「そうねだるなよ。たっぷり触ってあげるから」
「私が、求めてるみたいな、……んっ!言い方、やめてよ……」
これは仕事を教えてくれるから、報酬として触らせているだけ。決して私が触って欲しいわけではない。
レンカクは両乳首を人差し指で弾き続ける。乳首が上へ弾かれ、下へ弾かれ、その度に声が出てしまう。
「あっ……、はぁ、あんっ、んっ……」
「少し乳首が大きくなったんじゃない?毎日調教されれば当然か」
「調教って、いうな……。あんっ」
今度は指の腹で乳頭のてっぺんを優しく撫でられる。布越しで撫でられるととてもじれったいが、心地よい気持ちよさが脳を支配していく。
「はあ、はあ、は、あ……」
少しずつ呼吸が乱れ始める。乳首の刺激は下半身へと伝わり、股間をも感じさせていく。クリトリスのあたりがもどかしくなり、触って鎮めたくなってくる。
レンカクはそんな私に気づくことなく、乳首を入念に触り続けている。
「乳首、気持ちいい?声可愛いよ。もっと声聞かせて」
「くぅ、んっ……」
そう言われると、私は意識を取り戻して声を抑えた。聞かれてたまるか……。
私は敏感な方らしく、はじめて触られた時も声をなかなか抑えられなかった。カラダをビクビクと震わせながら、レンカクの指の動きに合わせて「あっ、あっ」と喘ぎ続けた。雑に乳房を揉まれるだけだと思っていたので、油断していたせいもある。優しく丁寧に、私が感じるように触るなんて、思ってもみなかった。
「ふう、ふう……」
極力声を出さずにいると、さらに感じる。指先でピンっと乳首を弾かれると、声の代わりにカラダが反応してしまう。背中を逸らし、つま先立ちになり、吐息が大きくなる。
「セリンは本当に感じやすいね。特にここ、好きでしょ」
レンカクは親指と人差し指で乳首を軽く摘んで、コロコロと転がすように動かし始めた。上下から押しつぶされる乳首は、私の脳に快楽を刷り込んでいく。少しだけ痛くて、そしてそれが気持ちいい。ぞわぞわした何かが背中を駆け抜け、そしておまんこが疼いていく。
「んんん……、んんっ、んんっ、ぅう……」
この触られ方は大好きだった。初日から摘まれて指の中で転がされて、気持ちいいと素直に思ったのだ。
もっとしてほしい……。気持ちよくなりたい……。
レンカクは律儀に胸しか触ってこない。こういうことをする
もし……、もしクリトリスをスパッツの上から触ってもらえたら……、それだけでイケるのに……。
「んん、んふ、ふぅ……、ふあ、ああ……」
レンカクは乳輪をなぞり始めた。乳頭をずっと触ってくれたらイケるようになるかもしれないのに、それをしてくれない。
しかしすっかり熱った私のカラダは、乳輪をなぞられるだけでも気持ちよさを感じるようになっていた。指先が円を描くようにくるくると動く。気持ちよさから肌が強張り、乳輪もかたくなっていく。そうするとより刺激を感じやすくなり、触れられていない乳頭が切なさを増していく。
「ん、はぁ……も、もう、いいでしょ……」
「ええ?セリンはもっと触って欲しいでしょ?こんなに気持ちよさそうにしてるんだもん」
「してないっ……もう、いいから終わりっ」
私は半ば無理矢理レンカクの腕を振り払い、彼から距離をとった。私の乳首は硬く勃起していて、乳首を隠すためにのせた手のひらでその硬さをしっかりと感じた。
レンカクはニヤリと笑いならがら、私を壁に追い詰めた。至近距離で感じるレンカクに『男』を感じてしまい、妙にドキドキしてしまう。
「俺はセリンで興奮してるよ。俺みたいな男に乳首をこねくり回されて、ケツを突き出して可愛く喘ぐんだもん。ほら」
レンカクは私の手を取ると、股間を触らせてきた。レンカクの性器はとても大きくなっていて、長さと太さが手のひらでハッキリとわかる。
「な、な……!」
口をパクパクさせることしか出来ず、手を離そうにもレンカクの腕の強さに抗えない。なるべくおちんちんを握らないようにするが、グイグイと手を押し付けられてしまう。
「わかる?この意味」
「い、いみって……」
頭の中が真っ白になっていく。なぜレンカクが私で興奮しているのか、おちんちんを大きくしているのか、さっぱりわからない。
「セリンがいい
「へ……えぇ……?」
レンカクと目が合う。
抱きたい、の意味がすんなりと理解出来ず、しばらく考えた末、ようやく意味がわかった。
「な、なにを言って!」
「ほんとだって。俺、セリンのこと好きだよ」
「すっ……!」
顔が一気に赤くなったのがわかった。
過去にされた告白ではこんな風になったことないのに。
「や、ヤれれば誰でもいいんでしょ!離して!帰る!」
「明日も同じ時間になー」
レンカクの声を背中で受け流し、かつてない速さで着替えを済ませて商会から出た。